第2戦『FUJI GT 3Hours RACE』はシリーズ初となる3時間レースで行われました。開幕戦の岡山からセッティングを見直し、さまざまな変更を加えてフリー走行に臨みました。走り始めから感触が良く走ることができ、さらにセッティングも進めることができました。その結果、予選前の500クラス占有走行ではトップタイムを記録することができました。
今回はQ2を担当しました。Q1を太田選手が担当しトップタイムで終えました。マシンのセットは変更せず、そのままQ2へ臨みました。プレッシャーのかかる中でしたが、1周でアタックを決め、3番手タイムを記録。僕たちのドライブするAstemo CIVIC TYPE R-GTは合算タイムでポールポジションとなりました。
決勝前のフリー走行で最終セットを確認し、レースに臨みました。今回スタートを担当しました。フォーメーションラップでできる限りタイヤのウォームアップを行いましたが、レース開始直後の1コーナーでは3号車(Niterra MOTUL Z)の先行を許してしまいました。
その後、3号車との差が広がらないよう周回を重ねていきましたが、後ろを走る23号車(MOTUL AUTECH Z)からもプレッシャーをかけられる展開となりました。それでもポジションをキープして走っていましたが、23周目に先行され3番手でレースが進んでいきました。
今回は3時間という長丁場のレースでしたが、無線のトラブルでチームとのコミュニケーションがうまく取ることができず、戦略面では情報交換ができない状況でした。そんな中で34周目に1回目のピット作業でタイヤ交換と給油を行い、継続して2スティント目に入りました。
全車がピット作業を終えると、僕たちは2番手につけました。新しいタイヤに交換した結果、予選から継続されて使用していたタイヤよりもバランスが良くなり、自己ベストを更新しながら首位のマシンを追いました。しかし相手も手強く、その差をなかなか詰めることができませんでした。
74周目に2回目のピット作業を行い、ドライバーは太田選手に交代しました。戦略の違いにより各チームの給油時間が異なっており、ピット作業を終えると4番手でのコース復帰となりました。太田選手は懸命に前を走る8号車(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT)を抜こうと何度もオーバーテイクを試みました。最終的には8号車にトラブルが発生し3番手に浮上。そのままのポジションで3時間レースのチェッカーフラッグを受けました。
開幕戦の岡山はスタート直後にリタイアに終わったため、今回が実質の開幕戦となりましたが、3時間のレースを最後まで走りきり、多くの学びがありました。シビックGTの初ポールポジションを獲得でき、セットアップの方向性が良かったことがわかりました。決勝はまだ改善すべき点があります。次戦の鈴鹿も3時間レースで戦略が重要になりますので、戦略面でもっと有利に戦えるように、ドライビングも改善して、チームとともに次戦に向けて準備していきます。